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トップ > 83 > 83 - 人気ブログ(Blog)検索結果詳細 (2009年1月9日 10時)
『K-20(TWENTY) 怪人二十面相・伝』
おもしろかった!
金城武、仲村トオル、かっこよかったです。
松たか子、キュートでした。
1949年、一部の特権階級が富を独占している日本の都市・帝都に、
金持ちだけを狙って盗みを働く“K-20(怪人二十面相)”が出没。
謎の男にだまされてK-20に仕立て上げられ、
世間から追われる身となったサーカス団の曲芸師・遠藤平吉は、
富豪の令嬢・羽柴葉子や名探偵・明智小五郎らを巻き込み、
K-20に戦いを挑むことを決意する。
金城武演じる平吉の修行のひとつ
「地図に直線を引きまっすぐ進む」
そこには当然障害物があります。
建物から建物へ飛び移り、鉄塔を乗り越える。
これが楽しい^^
何回もトライしてやっと満足する結果を得た平吉の
嬉しそうな顔の魅力的なこと!
観ている私まで嬉しくなってしまう。
明智を演じる仲村トオルのクラシカルなお顔は
こういう時代に似合いますね。
平吉の声音を模した場面のあまりの見事さに
爆笑させていただきました。
松たか子が凛々しかったです。
ウエディングドレスで走り回る姿は
「カリ城」のクラリスのようであり
泥棒長屋でのお嬢さまの発言は
「ここはエレベーターですか?」
と新聞記者の部屋を見回して真顔で訪ねた
ローマの休日のアン王女のようでもありました。
素晴らしいコメディエンヌぶりでした。
國村隼さん演じる源治が
次々とユニークな発明品を披露する。
名探偵コナンの阿笠博士みたい^^
飄々とした佇まいが相変わらず素敵です。
続編がありそうですね。
楽しみです!


作者:miyuco
更新日:2009年1月7日 23時13分
『The Rose 』 Bette Midler
1979年公開の映画「ローズ」
ジャニス・ジョプリンをモデルにしたこの作品で
破滅に向かう壮絶なるヒロインを演じたのが
ベット・ミドラー
ライブシーンが素晴らしかった。
サントラを繰り返し聴いていました。
「The Rose 」という曲が大好きでした。
特に最後の方の歌詞を聴くと
なんとも言えない気持ちになります。
Just remember in the winter
Far beneath the bitter snows
Lies the seed that with the sun's love
In the spring becomes the rose
ジブリ映画「おもひでぽろぽろ」のエンディングで
日本語歌詞をつけたカバーバージョン「愛は花、君はその種子」を
都はるみが唄っているそうです。
(映画を観ていないので最近知りました^^;)
『The Rose 』 Bette Midler
Some say love it is a river
That drowns the tender reed
Some say love it is a razor
That leaves your soul to bleed
Some say love it is a hunger
And endless aching need
I say love it is a flower
And you its only seed
人は言う 愛とは川のようだと
かぼそき葦を沈めてしまう川
人は言う 愛とは剃刀だと
魂は剃刀に切り裂かれ 血を流す
人は言う 愛とは飢えのようだと
決して満たされることはない
私は思う 愛とは「花」であると
そしてあなたは
かけがえのないたった一つの「種」
It's the heart afraid of breakin'
That never learns to dance
It's the dream afraid of wakin'
That never takes the chance
It's the one who won't be taken
Who cannot seem to give
And the soul afraid of dyin'
That never learns to live
傷つくことを畏れる心は
胸躍るような喜びを知ることはできない
夢から覚めることを畏れていては
チャンスをつかむことはできない
何も奪われたくないと考える人は
与えることなどできない
死を畏れる魂には
生きることの意味を知ることができない
When the night has been too lonely
And the road has been too long
And you think that love is only
For the lucky and the strong
Just remember in the winter
Far beneath the bitter snows
Lies the seed that with the sun's love
In the spring becomes the rose
夜があまりにも寂しく
道がひどく遠いと感じ
愛とは
強くて幸運な人だけのものだと考えるとき
思い出して
厳しい冬 冷たい雪のはるか下
「種」がある
それはやがて太陽の愛を受け
春、美しい「薔薇」になるのです
作者:miyuco
更新日:2009年1月4日 0時0分
Happy New Year ! 2009

年末のご挨拶は愛犬にのっとられたので 任せたので
新年はブログ主のワタクシ(年女)がごあいさつせねば^^
本年もよろしくお願いいたします。
(かわいい牛のスーパーマンは「わんパグ」からお借りしました)
年末はM-1見てMステスーパーライブ見て
要するにお笑いと歌番組に明け暮れてました。
年越しは紅白とジャニーズカウントダウン^^;
M-1見てから「オードリー」春日が我が家では人気沸騰。
ヘンな生き物を発見してしまったような気分^^
なぜか私が突然「嵐」ファンになってしまったために
ウチのテレビには彼らが映っている事が多い。
「なんかこいつらテレビに出るの多くね?」
と息子が言ってたけど、ハハが密かに追っかけてるから
なおさらそうなってしまうわけで…
年末特番「驚きの嵐5」〈昆布の船で海を渡れるか?〉
家族で大爆笑:・(`▽´)・:
こんなことフツーやってみるか?
早くも浸水してるのになぜに昼食?
しかも昆布づくし…
何かが間違っているだろうと全国のお茶の間で
突っ込まれてたことでしょう。
でも、和む風景でしたわ^^
「嵐」をきちんと認識したのは「うたばん」の
下克上コント。
石橋貴明にソッと吹き込まれる悪態を
中居くんにぶつけるリーダー大野くん。
リーダーを守るため
いきり立つ中居くんを半笑いでがんばって押し止める嵐の面々。
時に中居くんの身体能力に追いつかず4人がかりでも
止められないグダグダぶりがツボなのでした。
「Truth」の振り付けが大好きでMステをリピート中。
(あの大野くんの衣装はどんな基準で選んだのかな)
激しく変化するフォーメーションが見てて飽きない。
優雅だけど難易度高し。
http://jp.youtube.com/watch?v=7YbPmmWGd4Y
SMAPがこれを踊るのを見てみたいなと
ちょっと思いました。歌わなくていいから^^;
そんなこんなでのんびり過ごしてます。
作者:miyuco
更新日:2009年1月3日 23時0分
わんこのおしゃべりを聞いてみた (年末編)
なんか最近変なかんじ。
いつもいないお父さんがお家にいるのに
いつもいる大きいにーちゃんを見かけない。
「こみけ」に通うために
都心で優雅にひとり暮らししている友人宅へ
泊まりに行っちゃったんだって。
「年内には帰ってくると思う」
って言ってたみたい。
2番目のにーちゃんはいつも同じカッコ
「ぱじゃま」でずっと家の中にいる。
今日は10日ぶりに外へ出ていった。
こういうの「ひきこもり」って言うのかな。
お母さんはお父さんとちょっと深刻そうな話をして
しばらくは暗そうだったけど
「なるようにしかならないよ」とか言って
すぐに元通り、のんきそうな顔になっちゃった。
…いいのか?
「エルのカリカリだけは買えるようにがんばる」
って言ってたけど、だいじょうぶかなあ…
きのうはイヤな日だった。
いつもいくお店でお姉さんにシャンプーをしてもらったの。
すごく混んでいて時間がかかって大きいわんこもいて怖かった。
家に帰ってからはずっとこたつのなかで冬眠してた。
疲れちゃった。でも一晩で元通りに復活!
明日で一年が終わりなんだって。
ぼくにはよくわかんないけれど
「忙しいふりしなくちゃね」
なんてお母さんは言ってる。
…ふり?
どうせお掃除さぼるつもりなんだよ、きっと。
DSの「クロノ・トリガー」ずっとやってるの知ってるもん。
こんな言葉がいま流行ってるみたいだから
ぼくも言ってみるね。
「よいお年をお迎え下さい!」

大好きなストーブとのツーショット♡
この場所だけは断固として譲れません!!!
にーちゃんたちが意地悪してもがんばる。
作者:miyuco
更新日:2008年12月30日 15時7分
クリスマスの約束 2008
今年も「クリスマスの約束」楽しませていただきました。
小田さん、ありがとうございました。
懐かしい曲を久しぶりに聴きました。
もう歌は作れない~夏の終わり
~眠れぬ夜~やさしさにさようなら
さわりだけのメドレーでしたけれど感動。
鈴木康博の声が頭の中で自然に補完されてしまう。
ヤスさんの声は曲の一部として記憶されています。
もしかすると…二人の声が重なる場面を
もう一度見ることができるかもしれない、
実現するかもしれないと
何の根拠もないのに思ったりしました。
いつかきっと。
「夏の終わり」
もう本当に大好きで大好きで恐ろしいくらいの
ハードリピートで聴いてました。
そっとそこにそのままで かすかにかがやくべきもの
決してもういちど この手で触れてはいけないもの
なんてきれいな歌詞、きれいなメロディー、きれいな声
小田さんの曲作りは曲先行で
あとから歌詞をのせると知ったときは驚きでした。
「言葉にできない」
1982年武道館10日間コンサートで見た
ひまわり畑が頭の中に広がりました。
今年のツアーで「ひまわり畑」は再現されたのですね。
ゲストは松たか子・佐橋佳幸ご夫妻
「おやすみ」という曲を作ったいきさつを聴くと
クールのようでいて実は男気のある方だと
よくわかります。
朝起きて小田さんから届いたメールの
添付ファイルを開いたら打ち合わせしていた曲ではなく
自分たちのために書き下ろしてくれた曲が
流れてきたなんて、どんなに嬉しいことか。
佐橋さんがその時のことを話しながら
思い出し泣きしそうになってしまう気持ち
よ~く理解できます。
ご夫妻、仲が良さそうで微笑ましかった^^
でも、原曲の魅力をさらに輝かせる
小田さんのカバーをまた聴きたいです。
自分の選んだ曲を尊敬の念を込めて
丁寧に唄う小田さんは本当に素敵です。
*
*
*
佐橋佳幸さんは何歳くらいの方なんだろうと
wikiを見たら「ポポロクロイス物語」シリーズの
音楽を担当していたことが判明!
えぇぇぇ~~~~?!
ポポロクロイス大好きでした。
特にポポローグの「月の魔法 星の夢~夢を彷徨う人へ」
という曲が大好き。
「時は巡り夢よ踊れ ムーンスターの光のように
幸せの声よ届け」
(歌詞がゲームのヒントになっているんですよ)
再会できてうれしいです!
作者:miyuco
更新日:2008年12月28日 11時53分
『2000 miles』 The Pretenders
『2000 miles』The Pretenders
3rd アルバム「Learning to Crawl」(1984)の
最後を飾る美しい曲。
1983年発売のクリスマスソング。
オリジナルメンバー二人の相次ぐ「死」という悲劇
その後で発表されたこの曲は彼らを悼んでいるようでもあります。
クリッシー・ハインドのボーカルは
独自の節回し(?)が魅力的で大好きだった。
1984年来日公演最終日
新宿厚生年金会館へ向かうとそこには
「切迫流産の恐れのため公演中止」
というお知らせが…がっかりでした。
(結果的に流産の危機は乗り越え
85年3月に無事出産したそうです。
よかった。)
フジテレビ朝の情報番組「とくダネ」のオープニングに
「Don't get me wrong」が流れていたことがあって
ミスマッチな場面にいきなりクリッシー・ハインドの声が
飛び込んできて初めて聴いたときにはびっくりしました。
↑コメント欄の各地からの「Merry Christmas!」が楽しい^^
『2000 miles』
He's gone 2000 miles
It's very far
The snow is falling down
Gets colder day by day
I miss you
彼は2000マイルの彼方へ行ってしまった
とても遠い
雪が降っている
日に日に寒くなってくる
あなたに会いたい
The children will sing
He'll be back at christmastime
子どもたちは歌う
彼はクリスマスにはきっと戻ってくる
In these frozen and silent nights
Sometimes in a dream you appear
Outside under the purple sky
Diamonds in the snow sparkle
Our hearts were singing
It felt like christmastime
凍てつくように寒い静かな夜
ときどきあなたは夢に現れる
窓の外 紫色の空のもとでは
雪がダイヤモンドのように輝く
私たちのハートは歌っていた
まるでクリスマスみたいだった
2000 miles
Is very far through the snow
I'll think of you
Wherever you go
2000マイルは
この雪のはるか彼方
あなたのことを考えている
あなたがどこにいようとも
He's gone 2000 miles
It's very far
The snow is falling down
Gets colder day by day
I miss you
I can hear people singing
It must be christmastime
I hear people singing
It must be christmastime
人々の歌声が聞こえる
クリスマスなのね
作者:miyuco
更新日:2008年12月23日 0時0分
ドラマ「流星の絆」
クドカンの脚本と役者さんたちの演技に
毎回泣かされました。
原作を読んでいたので結末はわかっていた。
だからこそ柏原刑事(三浦友和)と功一(二宮和也)の
何気ない会話シーンを見ていても
柏原の心情を慮って胸が詰まるような気持ちになってしまった。
感想を書きたかったけれどこれを外すことはできないので
断念しました。ネタばれはしたくなかったから。
本当は毎回レビューもできそうなくらい
どっぷりとハマって見ていたのですが。
後半の緊張感をはらんだ展開は圧倒的でした。
ドラマを見てしばらくはクライマックスに流れる音楽が
頭の中で響き続ける。せつなくてきれいな曲。
音楽・河野伸とクレジットされています。
最終回はこの曲で始まりました。
原作では自殺する柏原をドラマでは生かしておきます。
「あんたには…生きてもらう」
「死んで終わりなんて虫が良すぎるよ」
「生きて、罪償って、
俺達がこの先どうやって生きていくかを見続けてもらう」
功一の言葉は正しい。
ドラマでは柏原と功一が会っている時間を増やしていたので
この流れには説得力がありました。原作を改変してよかった。
功一の言葉に柏原はうっすらと微笑む。
「オレみたいな人間になるなよ」
と柏原は言っていたけれど功一はそうならないと
確信して安心したような誇らしく思うような
そんな表情だった。
アリアケ3兄妹を演じる三人がとてもよかった。
すぐにかわいそうって顔で妹を見る長男・功一、二宮和也
それを複雑な思いで受けとめ、
めんどくさいって言ってしまう妹・静奈、戸田恵梨香
いかにも次男という感じの泰輔、錦戸亮
三人が醸し出す空気は温かく、
ケンケンした態度で言いたいことを言いあっていても
なおさら兄妹らしく見えます。
戸田恵梨香は静奈が外で見せる顔と
兄たちの前で見せるかわいがられている妹としての顔を
うまく演じ分けていました。
兄ちゃんたちといる時のころころ変わる表情が可愛かった。
毎回ドラマの中で涙をながしてましたね。
錦戸亮が演じるのはチャラチャラしているようでいて
実はいろいろ気づいてしまう次男坊
ふとしたときに感情の揺らぎを見せる表情が魅力的だった。
二宮和也も過剰な演技をしないところが好きです。
実力がある三人が揃いました。
三浦友和
どこか崩れたところがあるような刑事は
原作のイメージ通りでした。
自分の子どもを救うために殺人を犯し
結果、幸福な三兄妹を不幸のどん底に突き落とした。
自分の手で幕を下ろしたいと思いながらも
身動き取れない弱い男。
この物語の核となる人物は
悲しみを内包しているように見えました。
クライマックスの屋上シーン
功一の怒りと悲しみが画面から迫ってきて圧巻でした。
有明政行を演じる柄本明
この方が画面に入るとピリッとする。
こういう凄みのある役者さんが出演すると
ドラマの質が安定するんだなと改めて思った次第です。
いいひとすぎる、でも聡明でまっすぐな戸神行成くん
要潤が魅力的に演じていて嬉しい!
アリアケ3兄妹の子ども時代を演じる三人
特に功一を見ているとたまらない。
自分だってつらいのに必死に弟と妹を守ろうとする。
施設に持っていく荷物をつくりながら
「ひとり二個づつな
お父さんのがひとつ、お母さんのがひとつ」
大切なものを全部持っていくわけにはいかない。
何もかもが大切なものであったのに。
育った家をあとにして施設に行く車にのりこむ。
窓にもたれ歯を食いしばりながらも泣き崩れる功一の姿に
泣けました。
クドカンドラマではお馴染みの劇中劇
「妄想係長・高山久信」
なんだかんだ言ってもいつも幸福そうなヤツ。
妄想は人を幸せにする^^
ずっとずっとお幸せに!
桐谷健太は愛するドラマ「タイガー&ドラゴン」のチビTであり
愛する映画「クローズzero」の時生ですよね。
かっこいい人物よりどっかヘンな人を演じる方が
なんかしっくりくるような…
原作の感想はこちらに書いています。
http://miyuco.blog.so-net.ne.jp/2008-06-12
作者:miyuco
更新日:2008年12月22日 18時15分
『ラットマン』 道尾秀介
おもしろかった!
初めて読む作家さんです。
「文春ミステリーベスト10」にランクインしていたので
興味を持ちました。
文章の中にさまざまなトラップが
仕込まれているというパターンなのかなと思い
注意して読んでいきます。
読みやすい文章で状況説明も的確。
道尾秀介さん、いいではないですか。
[ラットマン]
「『見る』とか『聞く』とかいう行為はさ、
文脈効果によってかなりの影響を受けるんだ。
文脈効果ってのは、人間が何かを知覚する過程で
前後の刺激が知覚の結果を
変化させてしまう現象を言う。」
有名なラットマンの絵
「動物と並んでいるほうは、ネズミに見える。
ところが人の顔と並んでいるほうは、
おっさんの顔に見える。ほとんど同じ絵のはずなのにな」
なるほど、題名の「ラットマン」はこの作品にふさわしい。
これが物語のモチーフになっているわけですね。
主人公の視点は別の誰かの考えに影響されているが
本人はそのことに気づかない。
目の前の現象を何かの結果だと決めつけてしまうと
別の方向からそれを見ることは難しい。
不審な言葉や態度に知らず知らずのうちに誘導されている場合は
もっと難しくなる。
過去に体験した事件をなぞるように
目の前の事件を捉えていたが
真実を知りその見方が覆されたとき、
過去の出来事への視点もひっくり返される。
うまいです。
以下、未読の方はご注意を
*
*
*
*
*
どんな理由があるにせよ幼い子どもを虐待する親を
許す気にはなれない。
始めのほうは姉のひかりの描写が少なくて
どんな性格なのかよくわからなかったけれど
後半になると嫌なヤツだという印象が残ります。
でも、あんなに簡単に殺されなくてもよかったのに。
ひかりが殺害された事件はパズルのピースにすぎない。
ちょっとかわいそうかな。
父親がいつもかぶっていた茶色のキャップ
姉が病床の父親と戯れる描写
母の白いトレーナーの袖が真っ赤に染まっている
散りばめられている文章が上手く読者を導き
そしてそれが最後にきれいに裏返される。
こういう快感は得がたいものです。
姫川と桂は幸せになるといいですね。
ちょっとだけ意地悪な一言^^;
スタジオ経営者、影薄すぎ。
あまりに薄いので逆に疑ってしまいました。
作者:miyuco
更新日:2008年12月18日 22時16分
「星に住む人々」 樹村みのり
「星に住む人々」
初出は1976年、別冊少女コミック11月号
大島弓子「ハイネよんで」名香智子「花の美女姫外伝」が
同時に掲載されている。
萩尾望都「続・11人いる!東の地平 西の永遠」(前編)が
翌12月号に載るというそんな時代。
「当時は思いどおりの絵が描ききれなかった」ため
ページ数を増やし全面的に書き直したリメイク作品が
「見送りの後で」という単行本に収録されています。
「菜の花畑」シリーズが大好きだった。
別コミ1975年1月号掲載の「菜の花」が一作目
ユーモアにあふれていて読みやすく
時折、生真面目で硬派な部分が顔をのぞかせる
独特な作風でした。
花びらは飛び散らないしひらひらふわふわもない
地味な絵柄で最初は馴染めなかったけれど
読んでみると悩める10代女子の琴線に触れてきて
力強い味方がそこにいるような気持ちになったものです。
今でも自分の心の奥底に彼女の作品から受けとったものが
根を張っているのを感じます。
中学・高校時代、何回も繰り返し読みました。
「星に住む人々」
「絵を描くことが好きで臆病で暴力が嫌い」
どこにでもいる平凡な女の子・郁子の
迷い悩む姿が丁寧に綴られていきます。
「自分のことを自分で決めるまでは
誰にも決められたくないって思ってるのね きっと」
岡林信康「わたしたちの望むものは」
の歌詞が引用されていて初めてこの曲を知りました。
キャロル・キング、ニール・ヤングの名前を知ったのも
樹村みのりのエッセイマンガだったな。
1969年1月東大安田講堂事件、学生運動はピークを迎える
「それにしてもヘルメットをかぶっている人たちが
クラスの中でも好きになれる人たちならいいのに」
と郁子は手紙に書きます。
村上春樹「ノルウェイの森」で
授業中乱入してアジ演説を始める学生を
シニカルに描写している場面で頭をかすめたのは
この郁子の手紙でした。
時代は1972年、3月に連合赤軍のリンチ事件が発覚
「なにかもうかばいきれない感じだわ こうなると」
同年代の学生たちの心情はこういう感じだったのかなと
少し下の世代の私は思ったりしました。
他にも印象に残っている作品があります。
「見えない秋」(別コミ1974年11月号掲載)
夏休み明けに同級生の男の子の事故死を知った
小学生の女の子が初めて直面した身近な「死」について
さまざまな思いをめぐらせます。
この難しいテーマを作者は真摯な姿勢で語っていきます。
「死ぬことは死にまかせなさい」
という言葉に心がすっと軽くなったような気がしました。
静まりかえった路地にふと迷い込むように
死とは日常と地続きなものなのだから
過剰に恐れたり意識することはないのだと語る
作者の視線がとても温かい。
当時中学生だった私は救われました。
「40-0(フォーティー・ラブ)」(1977年mimi3月号掲載)
も好きだった作品です。
テニスコーチを始めた大学生と
家庭に恵まれていない教え子の少女の物語。
「たとえ40-0(フォーティー・ラブ)からだってあきらめるな」
「なのに暴力は一瞬であの子をこわせる」
少女の身に起こった出来事を嘆き酔いつぶれるテニスコーチ
少女は同席していたドクターに顔を上げてこう言います。
「彼はいい人よ 彼はばかだわ
私あんなことで負けたりしない」
こういう毅然とした人間になりたいと思いながら
悩み多き10代の私は
樹村みのりの作品を読んでいたのでした。
読み返すとあの頃のじたばたしていた自分を
どうしても思い出してしまいます。
樹村みのりは1949年生まれ
24年組のくくりに入っているとは最近まで
知りませんでした。
「24年組」というとBLの元祖的な匂いが
あるような気がするので(私には^^;)
そこに樹村みのりが入ると違和感が…
作者:miyuco
更新日:2008年12月17日 21時54分
『私は貝になりたい』
やりきれないです。
不条理劇を観ると腹が立ってしかたない。
そして世界が不条理に満ちていることに
改めて思い至り鬱々とした気持ちになります。
ただでさえこの世にばらまかれている
不公平で理不尽で突然人を引きずり落とす闇を
増幅させ際だたせるのが「戦争」という状況です。
それをまざまざと思い知らされた映画でした。
「今だに世界のどこかで戦争は起こっている。
豊松のように理不尽な思いをしている人がいるという現状を
わかっていただけたらいいなと思います」
福澤克雄監督、主演の中居正広は
インタビューや舞台あいさつでこんなふうに語っています。
お涙頂戴の過剰な演出ではなかった。
面会シーンがとてもよかった。
「私は心配してはいけないの?」
と訴える押し殺した房江の声に胸を衝かれました。
豊松は絞首刑の判決を言い渡されたことを
房江に伝えていなかった。
きっと自分の状況が受け入れられずに
夢のなかの事みたいで
それを手紙に書き記すことは
現実だと認めるような気がして
できなかったのではないかな。
徴兵される前の幸福だった時間を
印象づけるためでしょうけれども
映画が始まった直後の中居正広の演技は
オーバーアクト気味でどうなることかと思ったけれど
それは杞憂でした。
これは間違った判決なのだから覆されるにきまっている
筋が通らないことはきっと正されると
最後まで希望を持っていた善良な一市民としての豊松の顔。
突然希望がうち砕かれ絶望に満ちた豊松の顔。
どちらも心情がよく伝わってきました。
お人好しの豊松は誰かを責めたりしなかった。
だからこそ最後の「もう人間はイヤだ」という言葉の
深い絶望感に胸を締めつけられます。
判決後に収監された監房に先に入っていた死刑囚を
草彅剛が演じていました。
死の恐怖におののく姿は圧倒的でした。
巣鴨刑務所の極限状態におかれた空気が
彼の演技で伝わってきた。
役者のときの草彅くんは
SMAPのときのクサナギくんとは別人ですね。
赤紙を受け取った豊松の壮行会
善意と建前のこういうつきあいが
国策にからめとられていく足かせになる。
ここを突破することは普通の人には不可能だと思う。
金子光晴の「富士」という詩を思い出しました。
「富士」 金子光晴
重箱のやうに
狭つくるしいこの日本。
すみからすみまでみみつちく
俺達は数へあげられてゐるのだ。
そして、失礼千万にも
俺達を召集しやがるんだ。
戸籍簿よ。早く燃えてしまへ。
誰も。俺の息子をおぼえてるな。
息子よ。
この手のひらにもみこまれてゐろ。
父と母とは、裾野の宿で
一晩ぢゅう、そのことを話した。
裾野の枯れ林をぬらして
小枝をピシピシ折るやうな音を立てて
夜どほし、雨がふってゐた。
息子よ。ずぶぬれになつたお前が
重たい銃を曳きずりながら、喘ぎながら
自失したやうにあるいてゐる。それはどこだ?
どこだかわからない。が、そのお前を
父と母とがあてどなくさがしに出る
そんな夢ばかりのいやな一夜が
長い、不安な夜がやつと明ける。
雨はやんでゐる。
息子のゐないうつろな空に
なんだ。糞面白くもない
あらひざらした浴衣のやうな
富士。
作者:miyuco
更新日:2008年12月12日 23時22分
中居正広キャンペーン
映画「私は貝になりたい」キャンペーン期間中の
中居くんの露出がすごかったです。
中居正広がどんな人間なのか、垣間見ることができて
わたしは楽しかった。
「情熱大陸」
この方から本音を引き出すなんて…ムリでしょ
自己アピールを封じたから
今の中居さんがあるような気がする。
ここまで来る過程で乗り越えたさまざまな葛藤
それを本人が得々と語ることはきっとないのでしょうね。
SMAPが6人だった頃、中居くんは苦手でした。
同い年の木村拓哉は絶大な人気を誇り、
森且行もメインボーカルとしての存在感があった。
そんななかで中居正広はなんとか浮上しようと
必死のように見えた。
特にSMAPファンというわけでもなく
ただTVを見ていただけの私には
前に出ようとして空回りしているように見えました。
SMAP最年長としての気負いもあったかもしれない
でも、ちょっと痛々しかったな。
十分輝いているのだからそこまでしなくていいのに
なんて思っていた。
でも、その頃すでにSMAPの中で一番になりたい
では何だったら一番になれるかと考え
喋ること、MCでがんばってみようと思い決めていたんですね。
「うたばん」が始まった当初は
石橋貴明相手に苦戦していて緊張感が漂い
見ているこっちがドキドキハラハラでしたが
あっという間にスキルアップして
いいコンビネーションになってしまいました。
とんねるず石橋やダウンタウン松本と
共演して得たものは大きかったでしょう。
事務所の力で場を与えられたにしても
そこから学びさまざまなものを吸収し
自分のものにした中居正広はたいしたヤツです。
アイドルとして華のある存在でいながら
一歩引くことができるのは稀有なことだと思う。
で、今はすっかり中居くんのファンです^^
えっと~「私は貝になりたい」を観てきたのですが
楽しくスマ話を書いていたら長くなってしまった…
映画の感想は次のエントリーにします。
http://jp.youtube.com/watch?v=NY7P1Diin0Q
↑6人だった頃。
ようつべはすぐに消されるけれど
定期的にチェックしているとおもしろいものが発掘できて
うれしいです^^
自分は体が小さいから少しでも目立つように
大きく動いたりアクセントをつけたりしていると
言ってました。
http://jp.youtube.com/watch?v=yNpsaKFbxkQ
↑六本木交差点のど真ん中で乱闘事件
ゴローちゃん以外の5人が大暴れのこの話が大好き。
出発したバスを戻して報復するやんちゃなメンバーたち。
再現Vが笑える^^
http://jp.youtube.com/watch?v=dVImPK9LgPg
↑木村ジャイアン裁判w
http://jp.youtube.com/watch?v=7AHo2Tt16Qs
↑中居ジャッジメント
このときのスマスマは最高におもしろかった。
仲いいよね。
作者:miyuco
更新日:2008年12月11日 22時27分
『うそうそ』
うそうそ…たずねまわるさま。きょろきょろ。うろうろ。
本は読んだのですが感想を書きませんでした。
いまいちだなと思ったので^^;
仁吉と佐助が若だんなを放っていなくなってしまう。
いままでのシリーズ設定からすればこれはありえない事態。
過酷な道中なのにいつになく一太郎の体力が保っているのも
ちょっと腑に落ちなかった。内容も散漫な印象でした。
昨年放送されたドラマ「しゃばけ」のシリーズ第2弾
「うそうそ」を見ました。
…原作よりわかりやすくなってる。
「千年ほど迷い、うそうそ己を捜し続けている。」
そんなお比女ちゃんの辛さと若だんなへの複雑な感情が
とてもよく伝わってきました。
原作にはない若だんなが直接お比女ちゃんに
語りかける場面も一太郎の内面が素直に出ていて
よかったです。
最初に登場したときは可愛くなかったお比女ちゃんが
事情が明らかになるにつれ愛らしく見えてきました。
箱根まで行きながら温泉に入れなかった一太郎。
なんて不憫なんでしょう。
(原作では入ったようです^^)
ドラマは原作とは違った展開をしています。
お比女ちゃんが最後に自分にしかできないやり方で
危機を回避する場面がカットされていて残念でした。
やり遂げたことが自信につながり
少しは楽になったのではないかな。
孫右衛門が斬られるシーンは必要だったの?
新龍さんは男前だった。
鈴彦姫は男装(???)も艶やか。
一太郎の兄さんラブはやりすぎでは…
鳴家はやっぱりかわいい!
という事で概ね満足のドラマでございました^^
作者:miyuco
更新日:2008年12月10日 19時12分
『ガリレオの苦悩』 東野圭吾
帝都大学物理学助教授(准教授)の天才物理学者
湯川学を主人公にしたガリレオシリーズ。
5篇からなる短編集。
バリエーションに富んだ五つの物語。
作品ごとに様々な趣向を凝らしていて見事です。
ドラマを見て興味を持ち本を手にした読者を
失望させることはない出来映えです。
楽しませていただきました。
科学的な知識を駆使して謎を解明していく。
私のような理系とは無縁の人間には
それが実行可能なのかという判断はできないので
煙に巻かれてしまったような気分になることがある。
どうねじ伏せてくれるかは
作者の技量にかかっていると思うのですが
妙に魅力的な変人物理学者・湯川の人物設定が
それを成功に導いています。
「落花る(おちる)」
これはまさにそんな引っかかりに応えたような作品でした。
湯川は可能性を提示しているにすぎない。
警察がそれを受け取って検証し真実に近づいていく。
「攪乱す(みだす)」
読み応えがありました。
湯川に挑戦状を突きつけてくる「悪魔の手」と名乗る人物。
第三者としてではなく当事者として事件に関わるとなると
アグレッシブにならざるを得ません。
攻めの姿勢で仕掛けていく湯川が魅力的でした。
書き下ろしの「指標す(しめす)」がよかった。
ある事件に関わった中学生の少女が
水晶の振り子を使いダウジングで答えを導こうとする。
こういう作品を短編の中にひとつ入れるところが
うまいです。
湯川らしくないようなセリフが出てきます。
科学万能主義の頭がかたい人ではないのね。
「操縦る(あやつる)」
ダイナミックな仕掛けがおもしろかった。
しかしこの被害者はどうしようもないわね。
君は変わった。昔は科学にしか興味がなかったはずなのに
という友永に湯川はこう答えます。
「人の心も科学です。とてつもなく奥深い」
「密室(とじる)」
…いまいち。
11月の寒い時期なのに
風呂上がりに花火をする父子って不自然。
謎も小粒で湯川先生を駆り出すこともないでしょう。
「落下る」で内海薫が初登場します。
男性主体の警察組織の中で女性刑事はやりにくい部分が
多々あるでしょうけれどそんな事に負けてはいません。
「彼女はいい刑事になるよ」と湯川は言います。
「君には彼にないものがたくさんあるからね」
「たとえば女性特有の直感力、女性特有の観察力
女性特有の頑固さ、女性特有の執念深さ、
女性特有の冷淡さ…もう少し続けようか」
「攪乱す」297p
薫と湯川の掛け合いもいいけれど
湯川と草薙の学生時代を引きずっているようなやりとりが
いいですね~。
「落花る(おちる)」「操縦る(あやつる)」
この二つの作品はドラマ化されたのを見ていたので
読む楽しみが半減されて残念でした^^;
(ドラマで湯川の学生時代を演じた三浦春馬くんの
一見冷たい雰囲気がとてもよかったな)
図書館に早く返さなければ。
待機人数がすごいことになってる
作者:miyuco
更新日:2008年12月5日 21時50分
『聖女の救済』 東野圭吾
男が自宅で毒殺されたとき、
離婚を切り出されていたその妻には鉄壁のアリバイがあった。
草薙刑事は美貌の妻に魅かれ、毒物混入方法は不明のまま。
湯川が推理した真相は―虚数解。
理論的には考えられても、現実的にはありえない。
(「BOOK」データベースより)
「聖女の救済」というタイトルは秀逸です。
そういう意味だったのね。
あれを使うしかなさそうだ、と思った。
もはや自分の前に光はない。
綾音は義孝の背中を見つめた。
その背中に向かって、あなた、と心の中で呼びかけた。
私はあなたを心の底から愛しています。
それだけに今のあなたの言葉は私の心を殺しました。
だからあなたも死んでください。
綾音のモノローグで物語は始まる。
殺意を抱いていたのは誰なのか
あらかじめ読者には提示されている。
被害者の周りの人間関係、事件前後の動きが
徐々に明らかになっていく捜査状況と
読者のみに明かされているやりとりが
絶妙にクロスして読み応えがあります。
東野圭吾はやっぱりうまいです。
でも冷ややかな手触りが残りました。
殺害された義孝は人間として大切なものが
欠落しているようなヤツだし
「聖女」も同情されて然るべきなのでしょうが
心のどこかが壊れているとしか思えない。
物語を組み立てるのが第一義のミステリーで
登場人物は“駒”でしかないように感じる。
120Pを過ぎた頃に湯川が登場します。
例によって協力する気はないと言いますが
例によって協力することとなる^^
お約束のやりとりが楽しいです。
切り札が「草薙の恋」だというのがいいですね。
ドラマの影響で内海薫のセリフがすべて
柴咲コウの口調に変換されてしまった…
湯川先生も然り。
以下、未読の方はご注意を
*
*
*
*
*
証拠となった品。
あれがなければ実証不可能だった。
物語の落としどころとしてあの形で保存させるために
草薙に恋をさせたのかなと深読みしてしまう私は
性格が悪いのかもしれない^^;
津久井潤子と綾音は親密な友人同士で
潤子の死に義憤を感じた綾音が仕組んだ
義孝への復讐劇かなと思いながら読んでました。
綾音は義孝を愛してなどいなくて
わざと妊娠しないように気をつけていた。
結果、別れを切り出されたことで
かつての潤子への仕打ちに確信を持ち犯行に及んだ。
…全然違った…orz
綾音は潤子から義孝を奪い
潤子は恋人を奪った女にささやかな復讐をして
死んでいった。
親密どころかドロドロでした。
「聖女の救済」というよりも
「死刑執行人が愛する男の命運をにぎったことによる愉悦」
実行までの恐るべき周到さに唖然としました。
「福山雅治」が妙なところで特別出演してましたね^^;
作者:miyuco
更新日:2008年12月2日 22時54分
「善き人のためのソナタ」
見終わった後、深い余韻が残りました。
感動しました。
アカデミー賞外国語映画賞を受賞した名作の誉れ高い作品だと
知ってはいましたが、これほどまでに心を揺さぶられるとは…
1984年、東西冷戦下の東ベルリンが舞台。
国家保安省(シュタージ)のヴィースラー大尉は
劇作家ドライマンと舞台女優クリスタを監視し
彼らが反体制である証拠を掴むように命じられる。
二人が暮らす部屋に盗聴器をしかけヴィースラーは
徹底的な監視を始める。
監視する者は監視される者の人生を
間近で深く知ることとなる。
通常なら立ち入ることなど許されない部分まで。
自分の人生とはかけ離れた生活をしている二人に
ヴィースラーは監視者としての立場を超えた感情を
持つようになる。
この曲を本気で聴いた者は悪人になれない
ドライマンがピアノで奏でる「善き人のためのソナタ」を
聴き、涙を流すヴィースラー。
ヴィースラーは自分の生活に何の疑問も不安もなかった。
そういうものだと思っていたから。
それなのに通常なら絶対に混じり合うはずのない
別世界に住んでいるような人間たちを知ってしまった。
そこにあるのは人と人との強くもあり脆くもあるつながり。
理不尽な力に抗おうとしてもがく姿。
美しき女優を我がものにするために
邪魔な劇作家を陥れようとする権力者、
そんな権力者に取り入りあわよくば弱点を握り
自分も権力を握ろうとする男。
そんな人間ばかりの組織に身を置いていたが
あまりにかけ離れた世界を知ってしまい
しかも知らず知らずのうちに共鳴してしまった。
二人が留守にしている部屋を見回すヴィースラー。
盗聴器から聞こえてくる言葉と音の実体を
確認せずにはいられなかったのか。
ドライマンとクリスタの物語の傍観者でしかないのに。
しかし「傍観者」に徹することはできなかった。
偶然、酒場でクリスタと遭遇したヴィースラーは
ファンだと偽り彼女に声を掛ける。
「芸術のために身を売る。そんな取引はよくない」
そして最後に二人の人生に大きく干渉する。
だがそれは自分が傍観者にすぎないと思い知る結果にしかならない。
二人を救うことはできなかった。
時は流れ、ベルリンの壁は崩壊する。
何年か過ぎた頃、ドライマンはかつて自分が
監視されていたことを知る。
わき上がる疑問に答えを求め記録を調べる。
監視者の報告には手が加えられていた。
そして最後の報告書にある赤いインクの指紋の跡に気づく。
監視者は誰なのか、どんな人間なのか。
ドライマンは遠くからヴィースラーの姿を見るにとどめる。
そしてヴィースラーによって守られたものを形にして
彼に捧げる。
水面下で自分たちに力を貸してくれていた人物に
感謝を込めて。
「あふれる人類愛、人間は変わるという信念
君が作品のなかで叫んでも人間は変わらん」
かつてヘンプフ大臣がドライマンに投げつけた言葉を
思い出す。そしてヴィースラーのことを考える。
「私のための本だ」
誇らしい気持ちで言ったことでしょう。
かつて監視する者と監視される者だった二人に
一方通行ではないつながりが出来た瞬間でした。
報われようなどとは露ほども思っていなかったヴィースラーが
思いがけず最上の形で報われた。
HGW XX/7に捧げる
感謝をこめて
胸を衝かれました。泣けました。
素晴らしい作品でした。
観てよかった。
東西冷戦の枠組みで世界を見てきた私にとって
「ベルリンの壁崩壊」は驚天動地の出来事でした。
本当にだいじょうぶなの?
とハラハラしながらニュースを見ていた。
「東ドイツはよかったと大勢が懐かしんでいる」
とヘンプフは言います。
(一番そう思ってるのはあんたじゃん)
東ドイツ出身者への差別や
西ドイツ出身者との格差が残っているなど
後遺症はなかなか解消されないということを
新聞で読んだ記憶があります。
そういった事もきちんと盛り込まれていて
行き届いた脚本だなと本当に感心します。
作者:miyuco
更新日:2008年11月28日 20時42分
「笑の大学」
舞台は戦時下の昭和15年。
劇団「笑の大学」の座付き役者・椿一は
台本の検閲を受けるために警視庁の取調室へ向かう。
待ち受ける検閲係の向坂(さきさか)は
これまで一度も心の底から笑ったことがない人物だった。
非常時に喜劇を上演する必要などないと考える向坂は
椿に無理難題を突きつけて台本の書き直しを要求する。
椿は上演許可を得るために知恵をしぼる。
するとあら不思議、台本の完成度が上がっていく。
「ここは喜劇作家の養成所じゃないっ!」
と激高する向坂ですが…
おもしろかった!
三谷幸喜の脚本が素晴らしい。
「このホンを書いた人間の知恵に心から感心した」
と向坂が椿に言いますがそれをそのまま
三谷幸喜に言いたい気持ちです。
書き直しを命じられその場で作業する椿は
自分が書いている場面を頭に思い浮かべ
くすくす笑いながら没頭し本当に楽しそう。
案の定もっとおもしろいセリフになっていて
検閲官を激怒させてしまいます。
そりゃあ怒るでしょうね^^;
でもわかっていてもやってしまう喜劇作家の悲しい性
「どうしても笑いの方向にいってしまうんです」
「人を笑わせるということはそれほど大事なことなのだろうか」
とつぶやく向坂に
「大事だと思います」と椿は即答する。
この映画を見ているとそれがよくわかります。
向坂を演じる役所広司
いかにも融通がきかなそうな厳めしい雰囲気。
恫喝するときは迫力があります。
「お肉」でうっかり笑っちゃったけどその笑いがぎこちなくて
もしかすると自分では笑ったという自覚がないんじゃないかな。
検閲しているはずなのに「人間が描けてない」と
勢いでダメだしするところがおかしかった。
人を笑わす素養がないと周りから言われている男。
そんなもの必要ないと言いながらも
どこかコンプレックスがあるようにも窺えます。
そんな向坂なのに椿と共同作業(?)で
完璧な喜劇の脚本を作ってしまう^^
「83回だっ!
今まで心の底から笑ったことのなかった私が
83回も笑ったんだぞっ!」
おもしろいです。
椿一を演じる稲垣吾郎
権力に立ち向かうなんて露ほども思ってないのに
検閲官を挑発しているかのような行動を取ってしまう
フツーの喜劇作家を飄々と演じていて好感を持ちました。
芝居を心から愛してやまない一途さも出ていてよかったです。
でも…
三谷幸喜の脚本で役所広司が向坂を演じたら
相手役が他の方でも成り立つような気もします。
役所広司という方はすごい役者さんですね。
(いまさらでスイマセン。みんな知ってますよね)
愉快な共同作業の場が「赤紙」で一変する後の流れは
独壇場でした。
「おにくのために」
「お国のため」なんかじゃなく。
おもしろかったです!
朝日新聞に連載されている三谷幸喜の「ありふれた生活」で
「笑の大学」が韓国で上演されたことを知りました。
そういえば映画を観ていないなと気づき
遅ればせながら鑑賞した次第でございます。
作者:miyuco
更新日:2008年11月27日 22時8分
『モダンタイムス』 伊坂幸太郎
『魔王』から50年後の世界を描いている作品です。
そういった事前情報なしで読み始めたので
「安藤商会」というキーワードにもピンときませんでした^^;
システムエンジニアの渡辺拓海は
二つ年上の先輩社員、五反田が失踪したため
システムの改良という一見簡単そうな仕事を引き継ぐ。
だがそのプログラムには暗号化した部分があった。
「見て見ぬふりも勇気だ」と五反田は言う。
解析した結果何かに気づき、失踪せざるを得なくなったのか。
プログラムはある特定の言葉で検索した人間を調べようとしている。
実際に検索を実行した人物は、ある者は失踪し
ある者は卑劣な犯罪の濡れ衣を着せられ、ある者は自殺し
ある者は家を燃やされた。
これはいったいどういうことなのか?
検索キーワードの謎を解く過程がおもしろかったです。
監視社会と言えばかつてのソ連や東ヨーロッパの
共産党政権を思い出す。行きつく先は虚無と崩壊だった。
国家の意思という大きなうねりが背景にあるにしても
そこには必ず人間の欲望がセットになっていて
甘い汁を吸っている人間たちが存在するはず。
その部分をあえて素通りしてシンプルなつくりを
意図しているのかもしれないけれど
あまりに漠然としすぎて説得力が弱いような気がします。
『魔王』の読後感はすっきりしないものでした。
『モダンタイムス』も後味がいいわけではない。
「まただ」私は嫌な気分になる。
「『そういうことになっている』という話ばっかりだ。やめてほしい」487p
主人公がこう言いますが、読んでいる私も同感です。
饒舌に語られるのに中身がはっきりしない話を聞いているみたい。
しかし閉塞的な物語に一筋の光が見えてくる。
システムにとりこまれ英雄という名の「分業化された部品」として
生きていくはずだった永嶋丈の何かを動かした。
「本当の英雄になってみたかったんだ。」
わざわざ配管スペースを通ってやり直そうとする。
虚無に呑み込まれる前に。
システムは例外を恐れてる。邪魔に思ってる。
安藤潤也のことは取り込めなかった。
「目を逸らして、生きてるんだ」
すべてが終わった後、渡辺は喫茶店を営み北海道に暮らす。
取り込まれないために。
「腹話術」を使うことはもうないのかな。
「見て見ぬふりをするのも一つの選択です。」
「どこか遠くへ、人里離れた場所で、喫茶店でもやって
静かに暮らしていきますよ」
この井坂好太郎の作品の登場人物のセリフを
なぞるように暮らしている。
彼の小説は渡辺のなかに「沁みて、溶ける」
井坂好太郎はチャーミングだった。
死なせなくてもよかったんじゃない?
伊坂さんがこんな名前をつけたから
死ぬはめになったのかななんて思ってしまう。
「検索する勇気はあるか」
作中に出てくる危険な検索ワードの組み合わせでググると
「出会いすぎちゃうくらいに出会っちゃうサイト」がヒットします^^
http://e-1day.jp/sexy0930/
講談社が運営していますのでどうぞご安心を!
「井坂好太郎黙認ファンサイト」が楽しいです。
(講談社BOOK倶楽部のモダンタイムスのページにある
検索ボタンをクリックしても同じ場所に飛びます。)
なんとも暴力的な妻、佳代子の仕打ちが
あまりにも不条理で最初の方は読むのがつらかった。
佳代子は「分業化された部品」には絶対にならない
頼もしくも恐ろしい存在ですね。
安藤潤也は『呼吸』で「お金は力だろ」と言っていた。
このあと彼はどんなふうに生きていくのだろうと思っていたので
その後の様子を少しだけ知ることができてよかったです。
彼が成し遂げたのは犬養と組み、
隣国との危機回避を計ったこととしか語られない。
他にもいろいろあったはずだけれど
それは試行錯誤の末の
ささやかな「人助け」の積み重ねだったのかもしれない。
「私は皇帝になりたくない。支配するよりも人々を助けたい」
チャップリンの「独裁者」での演説シーンのセリフを
安藤潤也は引用していた。
「目の前で困っている奴を救え、細かいことは考えるな」
という言葉を思い出し
「小さなことのために動いてみることにしたんだ」
そう言う永嶋丈は虚無から逃れることができたのでしょうか。
その後が気になります。
『魔王』の犬養はもっとタフだと思ったけど…
表舞台から姿を消したのは自らの意思なのかどうか。
読み返してみると五反田は最初から
「何にも見えなくなっちまったからな」と言ってますね。
だから「生活の勉強」だったのね。
作者:miyuco
更新日:2008年11月25日 16時52分
『スリーピング・ドール』 ジェフリー・ディーヴァー
おもしろかった!
リンカーン・ライムシリーズ「ウォッチメーカー」に登場した
尋問のエキスパート、キャサリン・ダンスが主人公です。
本作でもその手腕はいかんなく発揮されています。
他人をコントロールする天才ダニエル・ペル。
カルトを率い、8年前に一家を惨殺したその男が、
大胆かつ緻密な計画で脱走した。
美貌の「人間噓嘘発見器」キャサリン・ダンスは
言葉と頭脳を武器に、怜悧な脱獄犯を追う−。
キャサリン・ダンスがダニエル・ペルを尋問する取調室
そこから物語は始まる。青い瞳のペルvs緑の瞳のダンス。
冒頭から直接対決が描かれそこから物語に引きこまれる。
言葉や表情の変化、仕草を観察し
相手の心の底に隠されたものをあぶり出す
ダンスは真実に近づくため
ペルは相手をコントロールし支配するため
尋問直後に脱獄したペルの捜索チームの指揮を
ダンスが執ることになる。
月曜日から土曜日までの追跡劇とエピローグが
スリリングに展開されていきます。
魔法にかかったように一気に読まずにはいられない。
二転三転するストーリーには
手のひらの上で自在に転がされているような快感があります。
でも少し冷静になって考えるとペルのやっていることは
あまりに考えなしであきれてしまう。
自分の聖地(山の頂)を守るためには
「脅威を排除しなければならない」
その考えは妄執に近い。
「自分には他人をコントロールする力がある」
支配(コントロール)の王を自認するペルは
絶対に捕まるはずがないと考えていたのか。
先に逃げればいいのに…
おっと、水を差すようなことを書いてしまったけど
この本は本当におもしろいです!
ライムとアメリアもゲスト出演しています。
「ああ、きみがこっちに来られたらいいのに。」
な~んてライムに言わせるとは。信頼が厚いですね^^
ペルが率いていた熱狂的信奉者の集団[ファミリー]にいた
三人の女性が重要な意味を持って登場します。
「スリーピング・ドール」と呼ばれた
一家殺害事件のただ一人の生き残りテレサ。
ペルの脱獄逃亡を手助けするジェニー。
彼女たちが全面に出て物語を動かしていく後半は
ペルの存在感が希薄になった感さえありました。
以下、未読の方はご注意を
*
*
*
*
*
ワルにどうしようもなく惹かれてしまう
細作りで地味な金髪美人ジェニーは
最初から有能な女性だった。
最後の決断にホッとしました。
「まだ17歳のはずなのに、白い肌のきめ細かさを除いて
若さを感じさせるものはどこにも見つからなかった。」
とダンスが形容したスリーピング・ドール、テレサ。
自らの意思で動き自分の人生を取り戻そうとしているようです。
ネーグルの捨て身のアピールはグッジョブでした。
ペルに人生を支配されていた女性たち
(ペルに言わせれば支配されることを望んでいた)
臆病で「マウス」と呼ばれていたサマンサは
過去から逃げるだけではなく乗り越えようとする。
リンダは望めば手に届くところに
自分を救おうとしているかつての仲間を手に入れた。
レベッカがスヴェンガリだったことを見抜けなかったペル
実は一家殺害事件のときのジミー・ニューバーグの思惑にも
気づかなかったのに自分の中からは消去してしまっていた
「支配の王」はあまりにも滑稽でした。
FBI捜査官、ケロッグのやったこと。
人は全能ではないから告発されて然るべきですが
彼の行為によって未然にカルトから救われるだろう人の多さを
考えると断罪することに躊躇する気持ちもわかります。
それにしても憎まれ役のチャールズ・オーヴァービーが
美味しいところを持っていきましたね。
こんなところにもどんでん返しがあるとは思わなかったな。
作者:miyuco
更新日:2008年11月14日 19時55分
Under Pressure
[MTV Music]というサイトを教えていただきました。
http://www.mtvmusic.com/
アメリカ国内以外では視聴できないPVがあり
それだけがちょっとストレスですが
音質がとてもきれいで楽しいです。
「Most Viewed」を見たら懐かしい曲がいっぱい^^
『Under Pressure』がランクインしてました。
クイーンとデヴィッド・ボウイによるこの曲は
1981年リリース
ドラマチックに歌い上げるフレディのボーカルが圧巻です。
PVを貼り付けてみました。
↓新宿駅?
フレディ・マーキュリー追悼コンサートで
アニー・レノックスがフレディのパートを唄い
それはそれでいい仕上がりでした。
↑リハーサルかな?
タバコを手にリラックスした表情のボウイさん
あまりの神々しさにめまいが…
デヴィッド・ボウイのリアリティ・ツアーでは
ベーシストのゲイル・アン・ドロシーがフレディパートを担当。
パワフルで美しくて素晴らしい!
'Cause love's such an old fashioned word
And love dares you to care for
The people on the edge of the night
And loves dares you to change our way of
Caring about ourselves
This is our last dance
この部分が大好きです。
『Under Pressure』 Queen + David Bowie
Mm ba ba de
Um bum ba de
Um bu bu bum da de
Pressure pushing down on me
Pressing down on you no man ask for
Under pressure - that burns a building down
Splits a family in two
Puts people on streets
圧政が僕を押しつぶす君を押しつぶす
誰も望んでないのに
重圧の下で建物は燃やしつくされ
家族はふたつに引き裂かれ
人々は路上で暮らすことになる
Um ba ba be
Um ba ba be
De day da
Ee day da - that's o.k.
It's the terror of knowing
What the world is about
Watching some good friends
Screaming 'Let me out'
Pray tomorrow - gets me higher
Pressure on people - people on streets
世界がどんなものか知ることは本当におそろしい
味方を待ち続ける
「ここから出してくれ」と叫び続ける
明日にむけて祈ろう よりよい生活になるように
人々への重圧 路上で暮らす人々への重圧
Day day de mm hm
Da da da ba ba
O.k.
Chippin' around - kick my brains around the floor
These are the days it never rains but it pours
身を削がれ 頭を蹴られのたうちまわる
最近はいつも悪いことが繰り返し起こる
Ee do ba be
Ee da ba ba ba
Um bo bo
Be lap
People on streets - ee da de da de
People on streets - ee da de da de da de da
It's the terror of knowing
What this world is about
Watching some good friends
Screaming 'Let me out'
Pray tomorrow - gets me higher high high
Pressure on people - people on streets
Turned away from it all like a blind man
Sat on a fence but it don't work
Keep coming up with love
but it's so slashed and torn
Why - why - why ?
盲目になったように目を背けた
どっちつかずの日和見主義だったがうまくいかない
愛にすがりついたがズタズタに切り裂かれてしまった
なぜ?
Love love love love love
Insanity laughs under pressure we're cracking
Can't we give ourselves one more chance
Why can't we give love that one more chance
Why can't we give love give love give love give love
give love give love give love give love give love
圧政の下では狂気があざ笑う 私たちはうち砕かれる
なぜ私たちは自らにもう一度チャンスを与えないのか
なぜ私たちは「愛」にもう一度チャンスを与えないのか
愛するということに
'Cause love's such an old fashioned word
And love dares you to care for
The people on the edge of the night
And loves dares you to change our way of
Caring about ourselves
何故なら「愛」なんて時代遅れの言葉だから
「愛」はできるものならやってみろと挑発する
夜の暗闇の淵にいる人々に手を差し伸べることを
自分自身をいたわるやり方を変えることを
This is our last dance
This is our last dance
This is ourselves
Under pressure
Under pressure
Pressure
これが私たちの最後のダンス
これが私たちの姿
圧政の下で
重圧の下で
作者:miyuco
更新日:2008年11月12日 11時40分
『桜庭一樹読書日記―少年になり、本を買うのだ』
東京創元社〈Webミステリーズ!〉で連載していた読書エッセイに
本文への注釈や書誌データなどを盛り込んでまとめた本です。
本当にたくさん本を読んでいてびっくりします。
「朝起きて、コーヒーを飲んでごはんを食べて
仕事をして、夕方一休みしてから出かける」
出先で本を購入し帰ってから読みふける日々。
新宿2丁目のマンションに住んでいるそうです。
徒歩圏内に大型書店がたくさんあって楽しそう
いいな~~~!!!
こんなにおもしろそうな本がまだまだたくさんあるんだなと
紹介されている本を見ていて嬉しくなります。
翻訳ミステリーを読みたいけれど何を読めばいいのか
わからないというもやもや感がここしばらくあったのですが
この本からおもしろそうなのを選べばいいんだわと
ガイドを見つけたような楽しい気持ちになりました。
新たに出る注目の本ばかり追いかけると、
まるで流行りのJ‐POPを消費する若者のような心持ちで
読んでしまう気がして、手が止まる。
こういうことを繰り返したら、作家も読者も聞き分けがよく
似通った、のっぺりした顔になってしまうんじゃないか。
まさに同感でございます。
ディクスン・カーのミステリをこよなく愛している桜庭さん。
中学から高校にかけての私はクリスティやクイーンなど
古典的なミステリーが大好きだったけど
ディクスン・カーはどうも合わなくて読まなかった。
もしかして結果的に宝の山を残しておいた事になるのかな^^
これから読んでみよう。
骨身を削って原稿を書いている様子も窺えます。
こんなふうにして「私の男」を書き続けたのね。
桜庭さんのように集中して本を読めたらいいなと
羨ましく思うけれどやっぱり性質的に私にはムリ^^;
息子たちが帰ってくれば無駄話しちゃうし
わんこをかまいたくなるし、ついネットで遊んだり
そして何より悲しいことに半世紀近く生きていると
目の衰えが進み長時間の読書がつらくなるのでした【T__T】
ただいま二段組み500ページ強の本を読み始めました。
ゆっくりと本の世界に入っていくところ。
「スリーピング・ドール」ジェフリー・ディーヴァー
ディーヴァーの新刊が出るとすぐに
図書館にリクエストするのですがいつも2番目。
貸し出し数がそれほど多くない地域なので
1番目は常に同じ人かもしれない。
だとしたらその人は他にどんな本を読んでいるのか
気になります^^
作者:miyuco
更新日:2008年11月7日 22時29分




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