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トップ > 45 > 45 - 人気ブログ(Blog)検索結果詳細 (2010年3月17日 2時)
医療崩壊にあたる英語wikipediani存在しない?
今回こんなに「医療崩壊」を言わない運動に反応がくるとは予想していませんでした。
嬉しかったです。
大変勉強になりました。反対意見から賛成意見から様々です。
いくつかのポイントに気づきましたのでまとめました。
1.「医療崩壊」の意味が人によってかなり違うこと。つまり何が起きて医療崩壊として感じているかは様々であり、医療崩壊という言葉を使用する糧になんる問題点が幅広いこと。また、世代、職種により問題点が違うこと。
2.定義が明確でない言葉は非常にひとり歩きがしやすいこと。あるいは定義があるのかも知れないが、あまり知られてないかも知れないです。
3.医療崩壊をなくす運動と言っただけで、Twitterが暴走することは怖いことです。定義が明確でないで、意見がばらつき混乱を起こすこと。議論になりにくいこと。問題があるという点を気づかせる点はいいのかもしれないですが、議論になりにくいこと。また、理解されなくてもこの言葉が使いやすいことの証明にもなりました。
3.疲弊されている方にも、二通りがあり、これ以上無理を言うなよタイプと前向きにとるくむことが大切だと考えてくれる人。
米国も問題が山積みであるが、医療崩壊とは言わないのは、問題点が見えないために話し合いにならないからだと思います。実際に「医療崩壊」を日本語wikipediaで検索すると英語に当たるwikipedia言葉が見あたりません。何語もないですね。これつまり、明確でないの書けないからかも知れないからですね。
作者:チームオンコロジー(上野直人)
更新日:2010年3月13日 4時37分
「医療崩壊」を言わない運動
僕は医療崩壊という言葉はすごく嫌いです。
嫌いだから、様々な日本の医療問題から現実に目をそらすことを薦めているのではありません。
問題は医療崩壊という言葉を誰もが使うことにより、患者、医療従事者が医療崩壊信奉者になっている現状をどう打破するかです。
医療崩壊はおそらく真に問題点を理解している人には問題点のまとめる言葉としてはいいのかもしれませんが、よく分かってない人には言葉が気軽に使われる傾向にあります。政治家、評論家、の人たちにはぴったしの言葉かも。笑
頑張って患者が、あるいは医療従事者が、何かをしようと思っても、
すぐにシステムが無いから、
お金がないから、
時間がないから、
無いものだらけを医療従事者も一般の人も並び立てて、何もしない。
文句を言うのは一流だけど、前向きに建設的に態度を変えることをしないと何も始まらないことに気付かないと。
そういう状況ではないと反論される方もありますが、20代の医療従事者のビジョン不足ははっきり言って、中年と老年の「文句言い」になっている医療従事者に大きな責任があります。後輩達のビジョンに賛成するかならずしも必要はありませんがつみ取るようなことだけはやめてほしい。
みんながそうではありませんが、多いですし、どこでもかしこも医療崩壊を口にみんながします。
後輩に夢を与える、社会に夢を与える、患者に夢、希望与えるののが我々の使命であり、医療崩壊を理由に悲壮感を話すのが我々の仕事ではありません。
先日CNNで日本の医療システムが紹介されました。是非このビデオを見てください。日本の医療の良さがすこしみえます。でも、医療従事者の多くにビジョンがかけてます。ビジョンを追いかけない医療従事者は疲弊するのだと思います。
先日チームオンコロジーの掲示板で日米の医療従事者に着いての違いを高木先生に聞いたらおもしろい返事をいただきました。
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日本人は仕事に追いかけられていて、
アメリカ人は仕事を追いかけている、と思います。
仕事への動機付けがしっかりしていて能動的に働いている、MDACC留学時も生活をしていても感じます。
それゆえに、楽しく働けているのではないでしょうか。
とにかく皆楽しく働いているのが印象的です。
この働く動機イコールVisionですよね。
仕事が楽だから楽しいのではなくて、やりたいことをしているから楽しいのではないでしょうか。
この自分に対しての納得が日本とアメリカで違う点だと思います。
もちろん日本でもアメリカでも、色んな人が色んな事情があって色々な仕事をしているので一概には言えませんが。
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うーーーん。なんか納得
医療崩壊ではなく「医療の問題点」を医療従事者がビジョンを持って取り組みたいですね。
「医療崩壊」を言わない運動をしてます。
今日から文句言いの医療従事者をやめてください。建設的な提言をしましょうね。
2010年3月11日書き直しました。
作者:チームオンコロジー(上野直人)
更新日:2010年3月11日 22時10分
「オンコロジードリームチーム・プロジェクト= マイドリ (my dream)」なんぞや
今週の土曜日には日本に行きます。楽しみ!
さて最大の目的は日本臨床腫瘍学会出席のためです。また、「オンコロジードリームチーム・プロジェクト= マイドリ (my dream)」をキックオフさせることです。一部にはPerfumeマイドリの公演のための来日という噂がありますが、それは否定しておきましょう。(^^)
「オンコロジードリームチーム・プロジェクト= マイドリ (my dream)」はなんぞやという質問を受けるので。
バックグラウンド(背景)を説明させて頂きます。
「オンコロジードリームチーム・プロジェクト」は、本年3月21日に本格的にパブリックに公開し、スタートする予定の「がんに関心をもつすべての人々に向けての、誰もが参加できるプログラム」です。本プログラムを立ち上げるその背景は、以下の2点です。
①日本人の2 人に1 人ががんにかかる今日、誰しもが最良の治療を受けたいと願うものの、実際は住む地域によって大きな格差があることが指摘されている。
②国や自治体ががん医療に積極的に取り組む姿勢を見せる一方で、医療現場では最適な治療を求めて悩む患者さんが“がん難民"”として報じられ、“医療崩壊”などのネガティブキャンペーン
によって多くの医療者がジレンマを抱えている。
このような現状を鑑み、私たちは私たちができるところから、がん患者さんの苦しみ、医療現場のジレンマに「前向きに」立ち向かっていきたいと思います。そして、現状の困難さを列挙するだけではなく、がん医療の夢、あるべき姿や将来を見定め、患者さん、患者家族、一般の方々とビジョンを共有し、そのビジョンを現実にする活動を推進したいと思っています。
そのためには、国および地方自治体のこれまでの努力に加え、「患者さんを中心としたがんのチーム医療(オンコロジー・ドリームチーム)」を推進する見識と将来を見据えた夢をもち、科学的根拠をベースにした医療(EBM) について自ら発信できる「医療現場のリーダー」を、みなさんとともに育てていく必要があります。そして、そのためには医療者のみならず、患者さん、ご家族、そして市民の皆さん自らが中心となってムーブメントに参加し、医療への夢を語ることが大きな力となります。
この目標を達成するために、3月8日に、一般社団法人オンコロジー教育推進プロジェクトを設立いたしました(別紙参照)。昨年11月に、財団法人 聖ルカ・ライフサイエンス研究所(日野原重明理事長)のご協力を得て、“マイ・ドリーム”の写真公募および“マイ・ドリーム”基金を立ち上げてきましたが、本社団法人ではこれらの活動を引き継ぐと同時に、その活動対象を患者・家族・一般生活者へとさらに発展・拡大していく所存です。“マイ・ドリーム”の写真公募については、詳しくは下記のサイトをご覧ください。
http://www.oncology-dreamteam.org/
なお、“マイ・ドリーム”基金は、患者さんと医療者の「がん医療に対する夢」=ビジョンをかなえるための次世代のがん医療専門チームリーダーの育成と、本活動を多くの一般の方々に理解して頂くための活動に活用したいと考えています。
医療者の方々や患者の方々だけでなく、ご家族・ご友人の方々にもお話頂き、ご賛同とご参加を頂ければ幸いです。
一人でも多くの方々と一緒に“マイ・ドリーム(愛称:マイドリ)”の輪を広げていきましょう!
日本で一番楽しいムーブメントに一緒にしませんか。(^^)
ぜひ、皆さんのマイ・ドリーム写真の応募をお待ちしています。
また、基金への寄付も出来ましたらお願いいたします。(^^)
作者:チームオンコロジー(上野直人)
更新日:2010年3月10日 3時12分
患者にど標準療法をしってもらうか。
Twitterのアップデートはできるのですが、ブログは少しサボり気味です。
すみません。(^^)
さてスイスのザンクトガレンという都市で2年に1度行われる、世界中の乳がん専門家が集まる大きな会議で定められます。その会議では、2年間の間に世界中で公式に行われている大規模臨床試験の結果が議論されます。まさに世界の最高レベルのエビデンスが検討されるわけです。又、NCCNという大きなガイドラインを作る会もとても大切です。
そこで標準と定められた治療は、ガイドラインという形になります。治療の教科書ともいうべきもので、各国の専門家の学会や、アメリカでいえばNIH(米国保健省)などが細かい治療の手順などをまとめたものです。
しかし、エビデンスという言葉がもっと普通に使われているアメリカでも、「これがザンクトガレンの決定ですよ」とか「NIHではこうですよ」と医師が言ったって、それを瞬時に理解できる患者さんはそうはいません。「それは何ですか?」というような反応が返ってきます。
患者さんに理解していただくためには、まずそれぞれの患者さんの現在の状態を示します。これから目指す結果(ゴール)を踏まえた上で、どのような治療法を使うのか、治療法の持つエビデンス、根拠を説明しながら話し合っていくということになります。
たとえば、乳がんでII期、乳房にある原発巣の腫瘍の直径は2センチ、脇の下のリンパ節への転移は4個という患者さんが来たとしたら、どうするでしょう。私は乳がんの全体像からもう一度話すようにしています。
「乳がんには、I期~IV期があり、I期では原発の腫瘍の直径が2センチ未満でリンパ節転移がありません。IV期では肺や肝臓、骨などに遠隔転移があって、基本的にこの状態からがんが治るということはありません。あなたのがんは2期だから、腫瘍が少し大きく、リンパ節への転移もあります。もともとの場所から少し広がっている状態だから、乳房だけの病気ではなく、全身の病気として捉える必要があるでしょう。まずはがんが全身に広がることを食い止めることを目的に治療しましょう」
ここまでが、病気の全体像と治療の目的です。次に治療法を説明するわけです。
「乳房にある原発の腫瘍を取り除くには手術があります。しかし、これは局所的な治療に過ぎません。全身に広がる可能性のあるがん細胞を視野に入れて治療を行うには、抗がん剤による化学療法やホルモン療法という治療があります。手術で、乳房全体ではなく腫瘍だけを取り除いた場合、取り残したがん細胞から再発する可能性があります。これを抑えるためには放射線療法というのがあります。これらの治療をどういうふうに組み合わせるかを考えましょう。標準治療としては手術をこのように行います。抗がん剤のタキソールをどれぐらい何回行います。手術後はこのようなことが予想され、薬の副作用にはこのようなものがあります。標準治療というのは、世界的に納得されている治療法で、確実性がもっとも高いと考えられます」
もちろん、一気にここまで説明するわけではありません。1回説明して、また1週間後に患者さんが理解しているかどうかを確認します。説明される患者さんも会話の中だけではなかなか理解しづらいでしょう。そして、実は説明する医師も大変です。それぞれの患者さんの理解度に合わせて説明を行っていかなければならないのです。
だからといってお互いに手間を省いて、「先生が勧めるもので大丈夫、言われるとおりにやればいい」では、患者さんが非常に損をすることになります。
患者さんの立場としては、「どのような病気の治療にも、標準治療という教科書的なものが必ずある」ということをまず知っておいてほしいのです。次に、標準治療は、常にアップデートされているということも、知っておいてください。毎年、世界中で専門の学会が開かれ、治療の情報は常に新しくなっていくのです。医師も常に、どこに「最新の標準」があるのかを勉強していなければならないのです。勉強し、それを目の前の患者さんに生かしていく必要があります。ただし日本では、それぞれの病気に対する標準治療をガイドライン化して整備しようという動きはあるものの、まだまだ不十分で、患者がどこでも手にとって読むことができるというようなものではありません。学会によって、ガイドラインの整備の状況もまちまちです。
それでも、標準治療は何かということは、必ず医師に確認してください。きちんと勉強している医師であれば、国内のガイドラインはなくても、世界標準については知っているはずです。
ステップ6のおさらいです。まずは多くの専門家の合意が得られている、ガイドラインにそった、根拠のある標準療法を選んでください。複数の選択肢を提示された場合、その中で自分にはどれがいちばんあっているかを一緒に医療者、家族と考えましょう。もし、標準療法でない治療を勧められたら、なぜそのような治療が勧められるのかを確認しましょう。
臨床試験などのオプションは、標準治療を試した上で視野に入れましょう。
作者:チームオンコロジー(上野直人)
更新日:2010年3月8日 8時54分
[ステップ6 その治療(最新治療)は標準療法か] 標準治療こそがすばらしい, 牛丼の並盛でない、特盛である。
現時点で信頼度の高いエビデンスがあるとされる治療は、非常に多くの患者さんにおいて、科学的な効果が確認されている信頼できる治療なのです。そして、そのようなエビデンスに基づいて組み立てられるのが標準治療 (Standard Therapy) です。
世界中どこへ行っても、それが確実に結果を出す治療であると専門家の誰もが認めているものです。決して一医師の経験や一病院の判断で行われているものではありません。
標準治療は、それを受けた人がどのような経過を経てどのような状態に導かれていくのか、どのような結果を出すのかということが、膨大なデータによってはっきりわかっています。どのような副作用が出る可能性があるのか、どれぐらい延命するのか、また効かない可能性がどれだけあって、どこでそれを判断するのか。そういう細かなことまでがきちんと予測できます。
いわゆる、ベネフィットとリスク(副作用)が明快にわかっている治療です。ですから、どんな場合も安心して薦めることができますし、患者さんにとっても一番安心できるということになります。治療の地図で言えば、誰もが通りやすいメインストリート。危険な箇所もすべてわかっていて、きちんと道路標識が整備された、目的地までの一番の近道ということができるでしょう。
標準治療は、誰が、どこでどのように定めるのでしょうか。たとえば、乳がんでいえば、おおきく3つのガイドラインがあります。NIH(米国立衛生研究所)が出すもの, ザンクトガレンの学会で毎年確認されるもの、NCCN(米国立がん研究所)が出すものです。このように標準療法のガイドライン作りをとっても数種類存在します。さらに、日本国内の事情を反映する意味で、日本乳癌学会でもガイドラインを作っています。しかもそれぞれのガイドラインは学会により中身が多少違います。ですので、一番大切なのはここの病院あるいは医師が自分の直面する医療現場でどのガイドラインを引用するかのコンセンサスをとることが一番大切なのかもしれません。
問題はstandard therapyの訳かも知れないですね。いかにも牛丼の並盛あるいは、お寿司の梅みたいに「標準」という言葉を印象を感じる人が多いのかも知れません。なんか良い訳ないんでしょうかね。本当は標準療法は松、特盛りなんですが。笑
作者:チームオンコロジー(上野直人)
更新日:2010年1月21日 10時2分